12. 読書を楽しみ、異文化に触れる

Once there was a giving tree who loved a little boy.
むかし りんごのきが あって… かわいい ちびっこと なかよし。
「The Giving Tree」 (おおきな木、本田錦一郎訳・篠崎書林)

とても活発な小学2年生のコウジ君は、体を動かす英語の game が大好きです。
でも、私が picture book (絵本)を取り出し、読み語りを始めると、じっと座って集中します。

物語が展開するにつれ、英語でいろんな comment をしてくれます。

It’s snowing.
雪が降ってる。

He’s wearing a blue shirt.
青いシャツを着てるよ、といった具合に。

内容理解の確認と、何よりも楽しむために、わざと間違って読んだり、バカげた質問をしたりします。

すると子どもたちは、絵本の世界で学んだ英語を使って応えてくれます。

listing や reading を通じ、冒険の旅に出て、 英語を internalize (自分のものに)します。

さらに writing, speaking を加えた4技能を学ぶことは、 年齢にかかわらず大切です。大人にとっての読書は、vocabularyを増やし、その意味をより深く理解する手段です。

英語の本を読むことで、 imagi-nation を解き放てば、 辞書や学習の枠を超えることができます。でも読書の猛特訓は禁物。

子どもたちが純粋に読書を楽しめるよう、配慮しましょう。成長過程でたくさんの愛読書に出合ってほしいものです。

We want them to get used to reading so that they become a lover of books as they get order.

POINT

readming の学習法には3つあり、

▶ whole word approach
単語ごとに学ぶ。日本の漢字学習です

▶ whole text apporach
その文脈の絵を見て、自分の知識を動員し、その内容を推測する

▶ phonics
フォニックス。単語を音の単位ごとに学ぶ方法で、日本の子ども英語教育でも広く受け入れられています。例えば cat という単語なら、c から [k] という音を、a から[æ]を、 tから[t]を推測し、[kæt]と発音できるようにします。

さて、なぜ reading が大切なのか。それは「第二言語」としての英語ではなく、 「外国語」としての英語だからです。

英語に触れる機会がなく、文化や歴史そのものを学ばなくてはいけないからです。

ビデオや音楽も有効ですが、本が best。さまざまなジャンルを楽しみながら読んでください。

Reading is to the mind what exercise is to the body.